気仙沼というフィールドについて

宮城県気仙沼市は、宮城県の北東部、「陸中海岸国立公園」の南玄関口に位置し、美しいリアス式海岸を有する水産業と観光業のまちである。

• ① 日本有数の遠洋漁業基地

  

  全国的にもサンマの水揚げで有名な気仙沼港は、世界三大漁場の一つである三陸沖を操業域とする漁船の主要な水揚げ港の一つであると同時に、日本の遠洋漁業の基地の一つとなっている。
  全世界からの漁船が停泊する気仙沼には、海外からの漁業従事者が足を踏み入れ、彼らによって新しい文化が持ち込まれてきました。

• ② 日本初のスローフード都市

  

  リアスの海･山･川･里の豊かな自然環境で育まれた新鮮な食材は、地域固有の郷土料理や食文化を生み出してきた。そんな背景から、2003年に日本で初めて「気仙沼スローフード」都市を宣言。
  地域のかけがえのない財産である風土と食文化を守り、次の世代に伝えていくこと、そして多様性を認めあう心豊かな人間性を育み、自然と調和する住みよいまちにしていくことを目指しています。
  >>気仙沼スローフードWEBサイト

• ③ 遊ぶように働き、働くように遊ぶ人々

  

  自分たちが暮らす街「気仙沼」の魅力をどんどん探り、発見し、面白さと人をつないでいく作戦会議「ば！ば！ば！プロジェクト」をはじめ、気仙沼には地域内の若手と地域に移住してきた人材が交わる機会が数多く存在している。
  遊びの場の会話が仕事に繋がったり、仕事の繋がりが遊びにも活きたり・・・気仙沼には、地域を楽しく生きている・暮らしているモデルがたくさんいます。

• ④ 新しい挑戦を支える数々の機会

  

  地域の先輩起業家の話をカジュアルに聞ける「ぬまトーク」、事業設計やブラッシュアップの機会 「ぬま大学」など、気仙沼をフィールドに新しいことを生み出したい、挑戦したいという人を応援する取り組みが多数存在。　また、地域の金融機関でもある気仙沼信用金庫も、新規創業の支援プログラムを提供していたりと、地域あげての起業・創業サポートが用意されています。

サポーター＆仲間たち

• 

  高橋 正樹 氏

  気仙沼地域エネルギー開発株式会社

  1986年早稲田大学商学部卒業。
  昭和シェル石油での研修期間を経て家業の気仙沼商会を継承、2007年に代表取締役就任。
  2011年東日本大震災にて壊滅的な被害を受けた家業を再建する傍ら、気仙沼市震災復興市民委員会の座長として震災復興計画策定に奔走し、その後計画に基づいた地域の再生可能エネルギーを調達すべく、気仙沼地域エネルギー開発株式会社を起業し、代表に就任。

• 

  加藤 拓馬 氏

  一般社団法人まるオフィス

  平成元年生まれ、兵庫県姫路市出身。幼少期に阪神淡路大震災を経験。早稲田大学進学後は、中国広東省のハンセン病快復村でワークキャンプ活動に参加。2011年春、卒業と同時に宮城県気仙沼市唐桑町に移住、震災復旧復興活動に従事。2012年に地域の若者とまちづくりサークル「からくわ丸」を立ち上げる。気仙沼市地域支援員の業務と並行して、自ら立ち上げた一般社団法人まるオフィスの代表理事として活動。現在はまるオフィスでの活動をメインに、唐桑町のまちおこしを担っている。

• 

  小林　峻 氏

  一般社団法人まるオフィス、元右腕

  2011年3月、東日本大震災直後から宮城で支援活動を開始。
  その年の秋からは、大学を休学して1年間ボランティア活動に力を注ぐ。休学期間が明けても、まだやり切れていないという気持ちが残り、進路について悩んだ結果、卒業後右腕プログラムを通じて気仙沼へ。 俳優・渡辺謙さんプロデュースで知られるイベントスペース「K-port」の立ち上げ事業の責任者を経て、現在は一般社団法人まるオフィスにて地域内の人材育成に尽力している。

• 

  成宮 崇史 氏

  NPO法人「底上げ」

  1983年生まれ。児童養護施設、飲食店などで勤務。2011年、ボランティアとして宮城県気仙沼市に入り、そのままNPO法人「底上げ」を立ち上げ移住する。地域に根付いて活動を展開していく中で、気仙沼、南三陸の高校生が地域課題に対して主体的にプロジェクトを作り実施していく活動をサポートしている。 また、現在では気仙沼まち大学の事務局も務める。

• 

  菅原 昭彦 氏

  気仙沼商工会議所会頭。酒造会社「男山本店」社長

  新しい観光やマーケティングの仕組みを作るDMO構想の中心的役割、東日本大震災で被災した街の復興を進めるまちづくり会社等の代表も務める。

• 

  猪狩 儀一 氏

  気仙沼水産資源活用研究会会長

  1982年北里大学卒業。
  食品問屋就職、1985年横田屋本店就職、2010年代表取締役就任。
  2013年11月28日、気仙沼水産資源活用研究会設立、会長に就任。

FAQ

• Ｑ１：気仙沼右腕プログラムの注意点を教えてください。

  気仙沼右腕プログラムでは、 「地域おこし協力隊」の制度を活用します。
  地域おこし協力隊になるには、現在住んでいる地域（転出地）から、隊員として赴く先（転入地）に必ず住民票を移す必要があります。
  この転出地と転入地には条件がありますので、応募する前に転出地と転入地が条件と合っているかどうか必ず確認してください。
  （ 参考：http://iju-join.jp/feature/file/015/02.html ）
  地域おこし協力隊としての活動は「最長3年間」となります。
  3年以降はご自身の志向により、「継続して活動」「起業」などのステップに進んで頂きます。

• Q２：「右腕コース」、「起業準備コース」、「起業コース」の違いについて教えてください

  最大の違いとして、「起業準備コース」、「起業コース」は気仙沼市での起業についての具体的なアイデアを持っている方が対象である点です。
  「起業準備コース」、「起業コース」にエントリーの際には、エントリーシートに事業構想案についてもご記入いただきます。具体的な事業アイデアがない場合には、「起業準備コース」、「起業コース」には参画いただけません。
  「右腕コース」はプロジェクトに所属し、リーダーと一緒に事業をつくります。
  「起業準備コース」は、プロジェクトに所属しながら自身の事業アイデアを形にすべく活動します。
  「起業コース」はプロジェクトに所属せずに自身の事業アイデアを形にすべく活動します。
  また、「右腕コース」で活動中に起業のアイデアを持った方は、１年毎にコースの変更が可能です。
  すぐに創業できる具体的な事業構想・事業計画がない場合には、「起業コース」としての参画はできません。
  自身のキャリアイメージに応じて、コースをご検討ください。

• Q３：参画先での住居は用意されますか？

  はい。 参画する右腕には、現地プロジェクト側で住居の用意をお願いしております。
  不安な点がございましたら、事務局までお問い合わせください。

• Q４：右腕の活動期間中、交通費やプロジェクトでの必要経費は個人負担ですか？

  プロジェクトで必要な活動経費は基本的にプロジェクト側が負担します。
  経費の対象範囲は活動開始後、プロジェクト責任者にご確認ください。

• Q５：エントリーしてからどれくらいで決定しますか？

  スケジュールは１次面談、最終面接の都合により変動します。早い場合で3週間～1か月程度となりますが、長い場合ですと2か月程度かかります。

• Q６：参画決定後から活動開始日まで、どれくらい時間を待っていただくことができますか？

  基本的にはプロジェクト・市役所と相談の上で決定しますが、現職中の方でお忙しい方も決定後からなるべく2か月以内に活動開始できるようにお願いいたします。 その他、不明な点があればお気軽に事務局までお問合わせください。